4. 偏差


私たちが何か二つの物体の大きさを比較しようとする時、それぞれの物体の大きさがはっきりしていなくてはならない。
しかし、上記体系の各要素の確定的な大きさを決めることなど、ほとんど不可能である。
何故なら、全ての要素は単一の大きさを持っておらず、皆ある程度の範囲内でそれぞれがまちまちの大きさを持っているためである。
例えば、以下の通りである。

銀河の直径 : 10,000光年 ~ 100,000光年
宇宙の半径 : 100億 ~ 300億光年と推定される
細胞の直径 : 10ミクロン ~ 100ミクロン

このように宇宙には確定的な数値を持つ要素は存在していない。
しかしそうは言うものの、物質界のあらゆる要素は、比較的しっかりとした秩序を保っている。
宇宙の各段階を注意して見てみると、全ての段階で各要素の最高値が最低値の10倍を超過していないことが分かる。
よって、筆者はここで、各段階から平均値を求め、比率を計算した後、その結果に10倍の偏差を容認する方法を提案したい。
もしかしたら、確定的な大きさを持たないもの同士を比較することなど、意味がないと言われるかもしれない。
しかし筆者は、これが制限された範囲の大きさを持つ物体同士を比較するやり方としては、極めて妥当な方法だと考える。

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