10. 結論


この文章を通して筆者は、現代科学の様々なデータを用い、フラクタル宇宙論の全てを余さず紹介した。
ミクロ世界とマクロ世界は、空間と時間のあらゆる面において 1 : (10の30乗)という比率で対応していることが明らかになった。
ミクロ世界とマクロ世界の各対応要素の比率を整理すると以下のようになる。

① 極微粒子の半径 : 太陽の半径
= (10の-20乗)cm : 7 x (10の5乗)km
= 1 : 7 x (10の30乗)
② 原子核の半径 : 銀河核の半径
= (10の-13乗)cm : 0.33光年
= 1 : 3.12 x (10の30乗)
③ 原子の半径 : 銀河の半径
= 1Å(1オングストローム): 3万光年
= 1 : 2.83 x (10の30乗)
④ 分子の直径 : 銀河群の直径
= 5Å(5オングストローム): 150万光年
= 1 : 28.4 x (10の30乗)
⑤ 高分子の大きさ : 銀河団の大きさ
= 300Å(300オングストローム): 1千万光年
= 1 : 3.15 x (10の30乗)
⑥ 細胞内小器官の大きさ : 超銀河団の大きさ
= 5μ(5ミクロン): 5億光年
= 1 : 0.95 x (10の30乗)
⑦ 細胞の半径 : 宇宙の半径
= 25μ(25ミクロン): 150億光年
= 1 : 5.68 x (10の30乗)
⑧ 原子の回転周期 : 銀河の回転周期
= 2.22 x (10の-15乗)秒 : 2億年
= 1 : 2.84 x (10の30乗)
⑨ 分子の振動周期 : 局部銀河団の振動周期
= (10の-13乗)秒 : 4.72 x (10の17乗)秒
= 1 : 4.73 x (10の30乗)

人類は宇宙の本質を究明する為に、莫大な資金とマンパワーを投入している。
何故なら、それこそが人間が解こうとしている究極のトピックだからである。
しかしもう科学者たちは、マクロ世界とミクロ世界を徹底して対応させ、分析することで宇宙の無限重畳性を確認し、宇宙の真正なる秩序を確立することが出来るだろう。



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